「Instagramを始めたけれど、何を投稿すればいいのか分からない」
「最初はいろいろ投稿できたけれど、だんだんネタがなくなってきた」
小さな会社や個人事業主の方から、Instagramについて相談を受けるとよく出てくる悩みです。Instagramの投稿ネタを調べると、「商品紹介」「スタッフ紹介」「お客様の声」「豆知識」など、たくさんのアイデアが見つかります。もちろん、こうしたアイデアを参考にするのも一つの方法です。
ただ、あそまなでは**「何を投稿するか」を考える前に、「誰に、何を伝えるInstagramなのか」を考えることが大切**だと思っています。投稿ネタが思いつかないたびにアイデアを探すのではなく、アカウントの目的から投稿内容を考えられるようになると、Instagramの運用もしやすくなります。
この記事では、小さな会社や個人事業主がInstagramで何を投稿すればいいのか、実際の運用事例も交えながら考えていきます。
まず「誰に見てもらいたいInstagramなのか」を決める
投稿内容を考える前に、まず決めたいのが「誰に見てもらいたいのか」です。
たとえば飲食店なら、
近くに住んでいる人なのか。
観光で訪れる人なのか。
すでに何度も来店している常連のお客様なのか。
まだお店を知らない人なのか。
同じ飲食店でも、誰に見てもらいたいかによって投稿する内容は変わります。あそまながInstagram運用をお手伝いしている地域のバスケットボールスクールでは、主に、同じ地域で同年代の子育てをしている保護者や、バスケットボールに興味のある保護者・子どもたちを想定しています。その次に、すでにスクールへ通っている生徒や保護者への情報発信という役割があります。
このように対象をある程度具体的にすると、
「この投稿を誰に読んでもらいたいのか?」
という基準で投稿内容を考えられるようになります。「Instagramをやっている人みんな」に向けて発信しようとするよりも、まず自分たちが届けたい相手を考えてみましょう。
次に「Instagramで何をしてほしいのか」を考える
誰に見てもらいたいかを決めたら、次はInstagramを運用する目的を考えます。
商品の購入。
店舗への来店。
問い合わせ。
サービスの認知。
会社やスタッフへの信頼。
既存のお客様への情報提供。
目的によって、必要な投稿も変わります。先ほどのバスケットボールスクールの場合は、新規入会、地域での認知、既存の生徒・保護者への情報発信、スクールの雰囲気を伝えることなどを目的としています。そのため、「フォロワーを増やすこと」だけを目的にはしていません。フォロワーが増えたとしても、スクールとは関係のない地域や年代の人ばかりであれば、本来届けたい相手への情報発信という目的からは離れてしまうことがあります。
Instagramで何を投稿するか迷ったときには、
「この投稿は、自分たちがInstagramを運用する目的につながっているだろうか?」
と考えてみると、投稿するべきかどうかを判断しやすくなります。
投稿ネタは「いくつかの柱」に分けて考える
誰に何を伝えるかが決まったら、投稿内容をいくつかの種類に分けてみます。毎回ゼロから「次は何を投稿しよう」と考えるよりも、あらかじめ投稿の柱を作っておく方がネタを考えやすくなります。たとえばバスケットボールスクールでは、実際に次のような内容を投稿しています。
1.普段の様子を伝える
練習風景などです。
ホームページでスクールの概要を読むだけでは、実際にどんな雰囲気で練習しているのかまでは分からないことがあります。日常の様子を継続して発信することで、これから入会を検討する保護者や子どもたちがスクールをイメージする材料になります。
2.サービスや営業に関する情報を伝える
スクールからのお知らせなどです。店舗であれば営業時間や新商品、期間限定メニュー、予約状況などに置き換えられます。Instagramを普段から見てくれている人へ、現在の情報を届ける役割です。
3.人を伝える
バスケットボールスクールではコーチ紹介も投稿しています。小さな会社や個人事業の場合、「どんな人がサービスを提供しているのか」が安心材料になることがあります。スタッフ紹介、代表者紹介、仕事をしている様子なども投稿の一つになります。
4.考え方を伝える
スクールでは、指導方針やスクールとしての考え方についても投稿しています。これはサービスの内容そのものとは少し違います。「何を提供しているか」だけではなく、
「なぜそのようにしているのか」
を伝える投稿です。同じような商品やサービスがある中で、自分たちの考え方や大切にしていることを知ってもらう材料になります。
5.専門的な知識や役立つ情報を伝える
スクールでは練習方法なども投稿しています。
美容室ならヘアケア。
飲食店なら食材や料理。
工務店なら住宅のお手入れ。
Web制作会社ならホームページやSNSの知識。
自分たちが普段当たり前のように知っていることでも、お客様にとっては役立つ情報かもしれません。すべての投稿で商品を売ろうとせず、専門家だから伝えられる情報を発信するのも一つの方法です。
「今、お客様が気になっていること」も大切な投稿ネタ
もう一つ、実際にInstagramを運用していて大切だと感じるのが、ターゲットとなる人が今関心を持っていることです。バスケットボールスクールでは、中学校の部活動を取り巻く環境の変化について投稿したところ、比較的反応の良い投稿になりました。これはスクールそのものを紹介する投稿ではありません。しかし、同じ地域で子育てをしている保護者や、バスケットボールを続けたい子どもにとって関心の高いテーマです。
ここから分かるのは、
「自分たちが伝えたいこと」だけが投稿ネタではない
ということです。
お客様が今どんなことで困っているのか。
何を知りたいと思っているのか。
地域で何が変わっているのか。
自分たちの業界で何が話題になっているのか。
こうした視点から考えると、投稿できるテーマは広がります。ただし、話題になっているからという理由だけで何でも投稿するのではなく、自分たちの事業やInstagramの目的と関係があるかを基準にすることも大切です。
投稿ネタに困ったら「お客様から聞かれたこと」を思い出す
日々仕事をしていると、お客様からいろいろな質問を受けていると思います。
「料金はいくらですか?」
「どれくらい時間がかかりますか?」
「初心者でも大丈夫ですか?」
「何を準備すればいいですか?」
「○○と△△は何が違いますか?」
こうした質問もInstagramの投稿ネタになります。
一人のお客様が疑問に思ったことは、まだ問い合わせをしていない別のお客様も疑問に思っている可能性があります。普段の接客、電話、メール、DMなどでよく聞かれることをメモしておくと、投稿ネタを考える材料になります。これはInstagramだけでなく、ホームページのFAQやブログの記事を考えるときにも使える方法です。
投稿頻度を増やすこと自体を目的にしない
「Instagramは毎日投稿した方がいいですか?」
と考える方もいるかもしれません。投稿頻度は多ければ必ず良い、とは限りません。実際にあそまながサポートしているバスケットボールスクールでは、週1回程度の投稿を基本としています。投稿テーマについても、何か伝えたいことが出てきたときにスクールとあそまなで相談しながら決めています。もちろん、事業や運用目的によって適切な投稿頻度は違います。毎日新しい商品が入荷する事業と、月に数件の施工を行う事業では、発信できる情報量も違います。
重要なのは、
「毎日投稿する」というルールを守るためだけに、目的から外れた投稿を作らないこと
だと考えています。投稿数を増やすことよりも、自分たちが届けたい相手にとって意味のある情報を継続して発信できる形を考えてみましょう。
投稿したい内容はあるものの、「本業が忙しくて投稿する時間を確保できない」「忙しくなるとInstagramの更新を忘れてしまう」という場合は、運用の一部を外部に任せる方法もあります。**「Instagram運用代行は必要?自分で運用する場合との違い・向いている人を解説」**では、自分で運用する場合と外注する場合の違いを詳しく紹介しています。
写真や動画をどう使うかも事前に考えておく
Instagramでは写真や動画を使用するため、素材をどう用意するかも重要です。バスケットボールスクールの場合は、投稿テーマに合った写真をスクール側で用意してもらい、あそまなが加工や投稿制作を行っています。また、子どもたちが写るため、顔の扱いにも配慮しています。スクールでは、保護者から顔出しの同意を得ることが難しいケースも考慮し、必要に応じて顔が分からないよう加工するなどの対応をしています。子どもに限らず、お客様や従業員など人物が写った写真を使用する場合は、公開して問題のない素材なのかを確認してから投稿することが大切です。
「投稿するときになって写真がない」とならないように、
「この仕事が終わったら写真を撮っておこう」
「新商品が入ったら撮影しておこう」
など、日常業務の中でInstagram用の素材を残す習慣を作っておくと運用しやすくなります。
Instagramの投稿ネタは日々の仕事の中にある
Instagramを続けていると、「もう投稿することがない」と感じることがあります。そんなとき、無理に新しいネタを探す必要はありません。普段の仕事を振り返ってみると、
仕事をしている様子。
商品やサービス。
スタッフ。
お客様から受けた質問。
仕事で大切にしている考え方。
専門家として知っていること。
地域や業界で起きている変化。
新しく始めたこと。
改善したこと。
など、投稿につながる材料があります。大切なのは、それらを全部投稿することではありません。「誰に見てもらいたいのか」「Instagramで何を伝えたいのか」という目的に合うものを選ぶことです。
Instagramとホームページは役割を分けて考える
Instagramですべての情報を伝える必要もありません。Instagramは日々の様子や新しい情報を発信しやすい一方、過去の投稿が流れていくため、料金やサービス内容など、いつでも確認してほしい情報を整理して掲載する用途にはホームページが向いている場合があります。Instagramとホームページの役割については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
Instagramだけで完結させようとせず、
Instagramで知ってもらう → 興味を持った人にホームページで詳しく確認してもらう
といった使い分けも考えてみましょう。
投稿することが目的にならないInstagram運用を
Instagramを始めると、
「週に何回投稿する?」
「リールを作った方がいい?」
「フォロワーを増やさないと」
といったことが気になりがちです。もちろん、それらを考えることも必要です。しかし、その前に、
誰に見てもらいたいのか。
その人に何を伝えたいのか。
Instagramを見たあと、どう感じてほしいのか、何をしてほしいのか。
を考えてみてください。ここが決まれば、「次に何を投稿するか」を判断する基準ができます。Instagramの投稿ネタは、特別な企画を毎回考えなくても、日々の仕事の中から見つけられます。
あそまなでは、長野県の個人事業主・小規模事業者を中心に、Instagramの投稿企画、文章作成、画像制作、投稿、月次分析などの運用をサポートしています。
「Instagramを始めたけれど何を投稿すればいいか分からない」「投稿が続かなくなってしまった」といったところからでも、一緒に発信の方向性を整理します。


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