「ホームページを作ることになったけれど、何を書けばいいのかわからない」
これは、ホームページ制作のご相談を受けていると、とてもよくある悩みです。
会社概要、サービス内容、料金、問い合わせ先など、載せる項目だけを考えればいくつか思い浮かぶかもしれません。しかし、それらをただ並べただけでは、見た人にとってわかりやすいホームページになるとは限りません。
私がホームページ制作で最初に大切にしているのは、「何を書くか」より先に「誰に向けて書くのか」を考えることです。
同じ商品やサービスでも、誰に伝えるかによって必要な説明は変わります。
この記事では、小さな会社や個人事業主のホームページにはどんな内容を載せればよいのか、実際にホームページ制作をしてきた経験をもとに紹介します。
これからホームページ制作を依頼する予定の方は、先に「ホームページ制作を依頼する前に準備すること7つ」も読んでいただくと、より整理しやすくなります。
- ホームページに何を書くか考える前に「誰に向けて作るか」を決める
- ペルソナを一緒に考えたことで、お客様自身も気づいていなかった強みが見つかった
- まず「何をしている会社・お店なのか」をわかりやすくする
- 「どんな人に向いているサービスなのか」を具体的に書く
- 「なぜこの会社・この人なのか」が伝わる内容を入れる
- 料金は、できるだけ利用者がイメージできるようにする
- 実績や事例は「数」よりも本当の情報を載せる
- 代表者の顔や想いは、すべてのホームページに必須ではない
- 写真は「全部プロ」「全部スマホ」で考えなくていい
- FAQは実際のお客様から聞かれた質問を載せる
- お問い合わせフォームもホームページの大切な「内容」
- 最初から完璧なホームページにする必要はない
- 何を書くか迷ったら「このお客様は何を知りたいか」を考える
ホームページに何を書くか考える前に「誰に向けて作るか」を決める
ホームページ制作の打ち合わせをしていて、意外と決まっていないことが多いのが、
「このホームページを誰に見てもらいたいのか」
という部分です。
商品やサービスの内容、料金、会社概要などは準備されていても、「どんなお客様に来てもらいたいですか?」と聞くと、すぐには答えられないことも珍しくありません。
私はここをとても重要だと考えています。
例えば、
「地域のすべての人に来てほしい」
という状態のまま文章を書くと、どうしても当たり障りのない説明になってしまいます。
一方で、
「初めて○○を利用する人」
「価格だけでなく相談のしやすさを重視している人」
「子どもに初めて習い事をさせようとしている保護者」
というように、具体的な人物像を考えると、その人が何を不安に感じ、何を知りたくて、どんな情報があれば問い合わせや申し込みをしやすいのかが見えてきます。
こうした「代表的なお客様像」を、マーケティングではペルソナと呼びます。
難しく考える必要はありません。
「誰に向けて話すのか」を具体的にする、と考えるだけでも十分です。
ペルソナを一緒に考えたことで、お客様自身も気づいていなかった強みが見つかった
実際のホームページ制作でも、お客様と一緒にペルソナを整理することがあります。
以前、お客様と「どんな人にサービスを利用してもらいたいのか」を一つひとつ確認していたときのことです。
話を掘り下げていくうちに、そのお客様自身がそれまで強みだと認識していなかった部分が、実はお客様から選ばれる大きな理由になっていることが見えてきました。
結果として、それはホームページに掲載する内容だけの話では終わりませんでした。
「自分たちは今後どんなお客様に向けて、どんなサービスを提供していけばいいのか」
という、事業そのものの立ち位置をお客様自身が改めて理解するきっかけにもなりました。
私は、こうした時間もホームページ制作の大切な一部だと考えています。
ホームページは単に文章と写真を並べるものではありません。
誰に、どんな価値を届けている事業なのかを整理する機会にもなります。
あそまながホームページ制作で大切にしている「お客様と二人三脚で考える」という考え方にもつながっています。
まず「何をしている会社・お店なのか」をわかりやすくする
ホームページを訪れた人が最初に知りたいのは、
「ここは何をしてくれるところなのか」
ということです。
意外とここがわかりにくいホームページはあります。
事業者側から見ると毎日行っている仕事なので、「説明しなくてもわかる」と感じてしまうことがあります。
しかし、初めてホームページを見る人はその事業についてほとんど知りません。
そのため、サービスページでは単に、
「○○を行っています」
だけで終わらせず、
「どんな人向けなのか」
「どんな悩みを解決できるのか」
「利用するとどうなるのか」
まで書くことが大切です。
専門的な言葉をたくさん並べるよりも、初めてそのサービスを知る人が理解できる表現を意識した方が伝わりやすくなります。
「どんな人に向いているサービスなのか」を具体的に書く
サービス内容と合わせて載せたいのが、
「どんな人に利用してほしいのか」
という情報です。
例えば、
「幅広いお客様に対応しています」
という文章は、一見すると間口が広くてよさそうに見えます。
しかし閲覧者からすると、「自分に向いているのか」がわかりません。
そこで、
「初めて○○を利用する方」
「○○で困っている方」
「○○を重視して選びたい方」
というように、具体的に書いてみます。
私はホームページの文章を考えるとき、先ほどのペルソナをイメージしながらサービスを説明することをおすすめしています。
そうすると文章が具体的になります。
そして閲覧者自身も、
「これは自分のためのサービスかもしれない」
とイメージしやすくなります。
「なぜこの会社・この人なのか」が伝わる内容を入れる
ホームページには、サービス内容だけでなく、
「なぜこの事業者を選ぶのか」
に答えられる情報も必要です。
多くの場合、同じようなサービスを提供している会社やお店はほかにもあります。
そこで重要になるのが、その事業者ならではの部分です。
例えば、
- どんな考え方で仕事をしているのか
- どんな分野を得意としているのか
- どのようにお客様と関わっているのか
- なぜそのサービスを始めたのか
- どんな経験を持っているのか
といった情報です。
私はホームページ制作をするとき、単に「サービス紹介ページを作りましょう」と考えるのではなく、
「なぜこの人、この会社でなければならないのか」
という問いに答えられるページや記事を作ることを意識しています。
価格や機能だけでは比較しにくいサービスほど、こうした情報が大切になります。
料金は、できるだけ利用者がイメージできるようにする
料金も、ホームページを見る人が気になる情報の一つです。
価格が決まっている商品やサービスであれば、私は基本的に掲載した方がよいと考えています。
料金がわからない状態で問い合わせるのは、利用者にとって意外と勇気が必要だからです。
一方で、業種によっては都度見積もりになり、明確な料金表を出せないケースもあります。
その場合でも、
「料金はお問い合わせください」
だけで終わらせる必要はありません。
例えば、
「このような事例の場合は○万円程度」
「一般的には○万円から」
「この条件の場合は○万円程度」
といった事例を紹介することで、閲覧者はある程度の予算感をつかめます。
重要なのは、必ず固定料金を載せることではありません。
問い合わせる前に、ある程度の価格をイメージできるようにすることです。
ホームページ制作自体の料金について知りたい方は、以下のページでも詳しく解説しています。
実績や事例は「数」よりも本当の情報を載せる
制作実績や施工事例、利用事例なども重要です。
これからサービスを利用しようとしている人にとって、過去にどんな仕事をしてきたのかは大きな判断材料になります。
ただし、実績が少ないからといって、無理に数を多く見せる必要はないと私は考えています。
開業直後で実績が少ないなら、まずは今ある本当の実績を掲載すれば十分です。
そして新しい事例が増えたタイミングで、その都度ホームページへ追加していきます。
また事例を書くときは、
「○○を制作しました」
だけで終わらせず、
「どんな課題があったのか」
「どんな考えで対応したのか」
「どんな結果につながったのか」
まで書けると、これから依頼する人が自分の場合に置き換えて考えやすくなります。
あそまなの実際の制作事例は「制作実績」でも紹介しています。
代表者の顔や想いは、すべてのホームページに必須ではない
「ホームページには代表者の写真と挨拶を載せましょう」と言われることがあります。
私は、これは業種によると考えています。
例えば教室やコンサルティング、あそまなのように、人と人とのコミュニケーションや信頼関係がサービス選びに大きく影響する仕事では、誰が対応するのか、どんな考えを持っているのかは非常に重要です。
「この人なら相談しやすそう」
と思えることが、問い合わせのきっかけになることもあります。
一方で、商品や施設そのものを目的にホームページを見る人が中心の場合、代表者の考えを大きく紹介する必要がないケースもあります。
ホームページに必要な内容は、すべての業種で同じではありません。
ここでも、
「このホームページを見る人は何を知りたいのか」
から判断することが大切です。
写真は「全部プロ」「全部スマホ」で考えなくていい
ホームページの印象を大きく左右するのが写真です。
私は特に、ホームページを開いて最初に表示されるファーストビューの写真は、可能であればプロに撮影してもらうことをおすすめしています。
最初に目に入る写真は、その会社やお店の印象を大きく左右するからです。
一方で、ホームページに使う写真をすべてプロに撮影してもらう必要はありません。
例えば、
普段の作業風景
店舗の様子
スタッフが仕事をしている場面
イベントの様子
といった写真は、スマートフォンで撮影したものでも十分です。
むしろ、少し日常感のある写真の方が親しみやすく、
「実際に利用するとこんな雰囲気なのかな」
とイメージしやすい場合もあります。
写真も用途によって使い分けることが大切です。
FAQは実際のお客様から聞かれた質問を載せる
「よくある質問」のページも、多くのホームページで役立ちます。
FAQを作るときに最も参考になるのは、実際のお客様から聞かれた質問です。
電話やメール、商談などで、
「いつもこの質問をされるな」
というものがあれば、それはホームページを見る人も疑問に思っている可能性があります。
そうした質問をあらかじめ掲載しておけば、不安を解消できます。
ただ、開業したばかりなどで、まだ質問が十分に集まっていない場合もあります。
私はそのようなとき、AIを使って、
「この業種を利用する人が一般的にどんなことを疑問に感じるのか」
という質問候補を洗い出すこともあります。
もちろん、AIが作った内容をそのまま掲載するわけではありません。
候補を事業者と一緒に確認し、
「これは実際に聞かれそう」
「これはうちには当てはまらない」
と整理していきます。
AIも、ホームページの内容を考えるための一つの道具として使うことができます。
実際によく聞かれる質問は、FAQに載せるだけでなく、さらに詳しく説明するブログ記事のテーマにもできます。お客様の質問や普段の仕事からブログテーマを見つける方法については、以下のページで詳しく解説しています。
お問い合わせフォームもホームページの大切な「内容」
意外と後回しになりがちなのがお問い合わせフォームです。
ホームページ制作を依頼される際も、
「問い合わせフォームがあれば大丈夫です」
というご要望をいただくことがあります。
しかし私は、フォームは単に設置すればよいものではないと考えています。
せっかくホームページを見て、
「問い合わせてみよう」
と思ってもらえても、入力項目が多すぎれば途中でやめてしまう可能性があります。
そのため、
必須項目と任意項目を明確に分けること
が大切です。
また、問い合わせ時点では必要のない個人情報まで入力させないことも重要です。
初めて利用する会社に対して、住所、生年月日、勤務先など多くの情報を求められれば、不安に感じる人もいるでしょう。
お問い合わせフォームでは、
「事業者が知りたい情報」ではなく、「問い合わせる人が無理なく入力できる情報量」
とのバランスを考える必要があります。
ホームページから問い合わせが増えない原因については、以下のページでも詳しく紹介しています。
最初から完璧なホームページにする必要はない
ここまでさまざまな情報を紹介しましたが、最初からすべて完璧に準備する必要はありません。
例えば実績がまだ少なければ、実績が増えたときに追加すればよいです。
新しいサービスを始めたら、そのタイミングでページを作ることもできます。
実際のお客様から新しい質問を受けたら、FAQへ追加できます。
私はホームページを、
公開した瞬間に完成するものではなく、事業と一緒に育てていくもの
だと考えています。
事業そのものも変化します。
お客様も変わります。
サービスも増えるかもしれません。
だからこそ、公開後も内容を見直しながら更新していくことが大切です。
何を書くか迷ったら「このお客様は何を知りたいか」を考える
ホームページに何を書けばよいのかわからなくなったら、ページの種類から考える必要はありません。
まず、
「このホームページを見てほしいお客様は誰なのか」
を考えてみてください。
そして、その人が問い合わせるまでに、
何を知りたいのか。
何が不安なのか。
何と比較するのか。
どんな情報があれば安心できるのか。
を考えていきます。
その上で、
サービス内容
対象となるお客様
選ばれる理由
料金
実績
写真
よくある質問
お問い合わせ方法
などを組み立てていくと、単なる会社案内ではなく、お客様の判断を助けるホームページになります。
あそまなのホームページ制作では、いきなりデザインを作り始めるのではなく、
「誰に届けたいのか」
「その人に何を伝えればよいのか」
「自社ならではの強みは何なのか」
というところから一緒に整理していきます。
「何を書けばいいのかも、まだよくわからない」
という状態でも問題ありません。
ホームページ制作から公開後の更新・SEOまで継続してサポートする「あそまな」のサービスについては、下記のページをご覧ください。
ホームページが必要かどうかも含めて相談したい方は、まずはお気軽にお問い合わせください。


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