「ホームページを作ったのに、なかなか問い合わせが来ない」
「せっかく作ったのに、本当に見てもらえているのか分からない」
そんな悩みを持っている事業者の方は少なくありません。私自身、実際に「ホームページからの問い合わせを増やしたい」「もっとこのサービスに興味を持ってもらいたい」という相談を受けたことがあります。
その方は自分で無料のWeb制作サービスを使ってホームページを作っていました。しかし、独自ドメインは使用せず、アクセス解析の設定もなく、公開してからほとんど更新していない状態でした。
ホームページは、公開しただけで自動的にお客様を連れてきてくれるものではありません。ただし、だからといって「SEO対策をすればいい」「ブログをたくさん書けばいい」という単純な話でもありません。大切なのは、まず現在のホームページが**「そもそも見られていない」のか、「見られているけれど問い合わせにつながっていない」のか**を確認することです。
この記事では、ホームページ制作・運用に携わってきた経験をもとに、ホームページを公開した後に確認したいことと、取り組みたい5つの改善策をできるだけ専門用語を使わずに解説します。
ホームページを作っただけでは集客できない理由
ホームページを作ることと、ホームページを見てもらうことは別の話です。
たとえば、どれだけきれいなお店を作っても、そのお店の存在を誰も知らなければお客様は来ません。
ホームページも同じです。
Googleなどの検索エンジン、SNS、Googleマップ、Web広告、名刺やチラシなど、さまざまな入口からホームページの存在を知ってもらい、実際に訪れてもらう必要があります。
さらに、ホームページを訪れてもらっただけで終わりではありません。
「自分が探していたサービスなのか」
「どんな人が運営しているのか」
「料金はいくらなのか」
「この事業者にお願いして大丈夫なのか」
こうした疑問を解消し、「ここなら相談してみよう」と思ってもらって、初めて問い合わせや購入などの行動につながります。
私は、ホームページの大きな役割のひとつは**「信頼を作ること」**だと考えています。
ホームページできちんと自分たちの事業を説明し、最新の情報を発信し、誰がどのような考えで仕事をしているのかを伝える。それ自体が「私たちは自分たちの仕事に責任を持って取り組んでいます」という意思表示になるからです。
そのため、「問い合わせが来ない=ホームページに意味がない」と考えるのも少し違います。
まずはホームページがどのくらい見られているのか。そして、見た人に必要な情報がきちんと伝わっているのか。この2つを分けて考えることが改善の第一歩です。
まず「アクセスがない」のか「問い合わせがない」のか確認しよう
アクセス自体が少ない場合
まず確認したいのが、そもそもホームページに人が来ているのかということです。
アクセス自体がほとんどないのであれば、問い合わせフォームやページのデザインを改善する前に、ホームページを知ってもらう方法を考える必要があります。
たとえば、
- Google検索で自社のページが表示されているか
- Googleビジネスプロフィールからホームページへ誘導できているか
- SNSからホームページへの導線があるか
- お客様が検索する疑問に答えるページが用意されているか
- 必要に応じてWeb広告などを活用しているか
といった点です。
ここで大切なのは、「ホームページを作ったからGoogleから人が来るはず」と考えないことです。
Googleは、サイトマップなどを利用してWebページを見つけ、クロール・インデックスしますが、サイトマップを送信したからといって検索結果への掲載や順位が保証されるわけではありません。Google自身も、サイトマップの送信はあくまでヒントであると説明しています。
まずはGoogle Search Consoleなどを利用して、実際にGoogle検索に表示されているのか、どんな言葉で検索されたときに表示されているのかを確認するところから始めます。
アクセスはあるのに問い合わせがない場合
一方、ホームページには一定のアクセスがあるのに問い合わせにつながっていない場合は、ホームページの中身や導線を確認します。
たとえば、
- 誰のためのサービスなのか分からない
- 何をしてくれる会社なのか分かりにくい
- 料金や依頼方法が分からない
- 制作実績や事例が少ない
- 運営している人の顔が見えない
- 問い合わせ方法が分かりにくい
といった問題が考えられます。
アクセス数だけを増やしても、訪れた人が「自分には関係ない」と感じたり、「この会社にお願いして大丈夫かな」という不安を解消できなかったりすれば、問い合わせにはつながりません。
そのため、アクセスを増やす施策と、ホームページを見た人が安心して問い合わせできるようにする改善は、分けて考える必要があります。
ホームページへのアクセスはあるのに問い合わせにつながらない場合は、**「ホームページから問い合わせが来ないのはなぜ?見直したい7つのポイント」**で、料金・実績・問い合わせフォーム・導線など具体的な見直しポイントを紹介しています。
ホームページ公開後にやるべき5つのこと
1.Googleにホームページの存在を正しく伝える
ホームページを公開したら、まずGoogleがページを見つけられる状態になっているかを確認します。そのために利用したいのが「Google Search Console(サーチコンソール)」です。
Search Consoleでは、Google検索でホームページがどのくらい表示されたか、何回クリックされたか、どんな検索キーワードから見つけられているかなどを確認できます。また、XMLサイトマップを用意してSearch Consoleから送信することで、サイト内にどのようなページがあるのかをGoogleに伝えることもできます。ただし、ここで誤解してはいけないのが、Search Consoleに登録したり、サイトマップを送信したりすれば検索順位が上がるわけではないということです。Googleも、サイトマップの送信はあくまでGoogleがページを発見するためのヒントであり、クロールやインデックスを保証するものではないと説明しています。
Search Consoleは「検索順位を上げるための魔法のSEOツール」ではなく、現在のホームページがGoogleからどのように見られているのかを確認するための道具と考えると分かりやすいでしょう。
2.「誰に何を伝えるホームページなのか」を明確にする
次に確認したいのが、「このホームページは誰に向けて、何を伝えるためのものなのか」です。
「できるだけ多くの人に見てもらいたい」と考えると、つい誰にでも当てはまる文章を書きたくなります。
しかし、
「さまざまなお客様に対応します」
「高品質なサービスを提供します」
「お気軽にお問い合わせください」
という説明だけでは、ホームページを訪れた人が「これは自分のためのサービスだ」と判断するための情報が不足してしまいます。
たとえば同じホームページ制作でも、
「これから開業する人」
「すでにホームページはあるけれど問い合わせがない人」
「自分で更新しているけれど手が回らなくなった人」
では、抱えている悩みが違います。
誰に見てもらいたいのかを考え、その人がどんなことで困っていて、どんな情報を知りたいのかを整理します。そのうえで、ページのタイトルや見出し、サービス説明、料金、実績などを作っていくことが重要です。
検索キーワードを文章にたくさん入れることより、「検索している人が知りたいことにきちんと答えること」を優先する。
これはホームページを改善するときに、私自身も大切にしている考え方です。
3.検索される情報を少しずつ増やす
ホームページを公開した時点ですべての情報が揃っているとは限りません。
実際に事業を続けていくと、
「お客様からこの質問をよくされる」
「このサービスについてもっと詳しく説明した方がよさそう」
「この地域からの問い合わせを増やしたい」
といったことが見えてきます。
そうした情報を、ブログ記事や新しい固定ページとして少しずつホームページに追加していきます。
ここで重要なのは、記事の本数を増やすこと自体を目的にしないことです。
お客様が実際に知りたいことや、自分たちだから説明できることを増やしていくことに意味があります。
実際に固定ページを追加して検索順位が上昇した事例
私が制作・運用している「Ayumi Flamenco Estudio」というフラメンコ教室のホームページでも、公開後にサイトの情報を分析し、不足している情報を補うために新しい固定ページを追加しました。
その結果、狙っていた検索キーワードのひとつでGoogle検索2位まで順位が上昇したことを確認しています。また、ChatGPTでこの事業者に関連する質問をした際に、制作したホームページが紹介されるケースも確認できるようになりました。もちろん、ページを追加すれば必ず検索順位が上がったり、生成AIに紹介されたりするわけではありません。また、特定の変更だけが結果の原因だったと断定することもできません。ただ、ホームページを公開して終わりにするのではなく、「今のサイトには何の情報が足りないのか」を考えて改善を続けることが大切だと感じた事例のひとつです。
4.ホームページを見た人が安心できる情報を増やす
ホームページへのアクセスを増やすことだけでなく、訪れた人に「ここなら相談しても大丈夫そう」と感じてもらうことも重要です。
たとえば、
- 実際の制作・施工・サービス提供などの実績
- お客様の声
- 料金や費用の目安
- サービスを利用するまでの流れ
- よくある質問
- 会社や店舗の情報
- 実際に対応する人の顔やプロフィール
などです。
特に個人事業主や小規模な会社では、会社名やサービス内容だけでなく、「誰が対応してくれるのか」も判断材料のひとつになります。
私自身、ホームページの大きな役割のひとつは「信頼を作ること」だと考えています。実績が増えたら実績を追加する。サービス内容が変わったら説明を変更する。お客様から同じ質問を何度も受けるなら、その回答をホームページにも掲載する。こうした小さな更新の積み重ねが、ホームページを訪れた人の不安を少しずつ減らしていきます。
5.アクセスを確認して少しずつ改善する
ホームページは公開した後、実際にどのように利用されているのかを確認します。私がホームページを運用する際にも、月に一度アクセス状況を確認し、必要に応じて改善方法を考えています。その際に利用できる代表的なツールが、Google AnalyticsとGoogle Search Consoleです。最初から難しい数字をすべて理解する必要はありません。
まずは、
ホームページは見られているのか
どのページが見られているのか
どんな検索キーワードから来ているのか
といった基本的なところから確認すれば十分です。
たとえば、Google検索にはたくさん表示されているのにクリックされていないページがあれば、検索結果に表示されるタイトルや説明が検索している人の意図と合っているかを確認できます。逆に、よく見られているページが分かれば、そのページに関連する情報をさらに充実させるという判断もできます。
大切なのは、一度の分析ですべてを解決しようとしないことです。
公開する → 数字を見る → 改善する → また確認する
という流れを繰り返しながら、事業と一緒にホームページも育てていきます。
SEOだけがホームページ集客ではありません
ホームページへのアクセスを増やす方法というと、「SEO対策」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろんGoogleなどの検索結果からホームページを見つけてもらうことは重要です。しかし、ホームページへの入口は検索エンジンだけではありません。
たとえば、
- Googleマップ・Googleビジネスプロフィール
- InstagramなどのSNS
- Google広告やSNS広告
- 名刺やチラシ
- 知人や既存のお客様からの紹介
など、さまざまな経路があります。
私自身、お客様から「SNSがあればホームページはいらないのでは?」と聞かれることがあります。SNSは無料で始められるものも多く、情報を気軽に発信できる非常に便利なツールです。実際にSNSを上手に活用して集客している事業者もたくさんいます。ただ、私はSNSとホームページは「どちらか一方を選ぶもの」ではなく、役割が違うものだと考えています。SNSで初めてお店や会社を知った人が、サービス内容や料金、実績、運営者情報などを詳しく確認するためにホームページを見ることがあります。知人から「あのお店いいよ」と紹介された人が、実際に問い合わせる前に事業者名を検索してホームページを確認することもあります。つまり、ホームページは自分自身で新しいお客様を集めるだけではなく、SNSや広告、紹介などで自分たちを知った人が「ここなら大丈夫そうだ」と確認する場所としても機能します。
その意味でも、ホームページの価値を「ホームページから何件問い合わせが来たか」だけで判断するのは、少しもったいないと私は考えています。
ホームページは「完成品」ではなく事業と一緒に育てるもの
事業を続けていれば、最初に決めた内容がずっと変わらないということはほとんどありません。
新しいサービスを始めることもあれば、料金を変更することもあります。実績が増えたり、お客様からよく聞かれる質問が分かってきたり、最初は想定していなかったお客様から問い合わせが来たりすることもあります。
ところが、ホームページだけが開業当時の情報のまま何年も止まっていたらどうでしょうか。実際の事業とホームページに書かれている内容が違えば、せっかく訪れてくれた人に正しい情報を伝えることができません。
私は、ホームページは事業の現在地を伝える場所だと考えています。事業が変わればホームページも変える。実績が増えれば追加する。お客様が知りたいことが分かれば、その情報を追加する。そうやって事業と一緒にホームページも育てていくことが大切です。
そのため、ホームページは「公開したら完成」ではありません。公開したところから、ホームページの運用が始まります。私がホームページの制作だけでなく、公開後のアクセス確認や分析、記事作成、固定ページの追加・修正まで継続して行っているのも、この考えがあるからです。ホームページを作ること自体が目的なのではなく、そのホームページを事業にどう役立てていくのか。公開後も考え続けることが重要だと思っています。
何から改善すればいいか分からない方へ
ここまで読んで、
「自分のホームページがどのくらい見られているのか分からない」
「何を改善すればいいのか分からない」
「今お願いしている制作会社が何をしているのか分からない」
という方もいるかもしれません。
制作会社との付き合い方に不安がある場合は、制作会社を変更するときの注意点も確認してみてください。
その場合、最初から「SEO対策をする」「広告を出す」「ホームページを作り直す」と決める必要はないと私は考えています。まず現在のホームページがどのような状態なのか、どんなお客様に来てもらいたいのか、事業として何に困っているのかを整理することが先です。あそまなでは、ホームページを作ることを前提にするのではなく、まずお話を伺い、今の事業に何が必要なのかを一緒に整理するところから始めています。長野県上田市を拠点としており、長野県内であれば必要に応じて直接お会いしてご相談いただくこともできます。
ご相談は無料です。
「今のホームページ、このままでいいのかな?」という段階でも構いません。まずは現在困っていることを聞かせてください。
この記事を書いた人

あそまな代表 関 広太
ホームページは「作って終わり」ではなく、事業と一緒に育てていくものという考えのもと、制作後のアクセス分析や記事作成、ページ追加・改善まで継続して対応しています。






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